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ジェームス・ギブソンのプロフィール

資産運用会社経営者。投資に関する書籍も多数出版している。

忍耐力を持って投資するということは、結局は複利の力を活かすことに行き着く。複利は魔法のようなものだ。たとえわずかな利子率でも、利子はあっという間に増えていく。たとえば年利7%複利で投資すれば、10年後には倍になり、40年後には16倍にまで膨れ上がる。350年前にマンハッタン島を24ドルで売ったネイティブアメリカンたちが、その24ドルを税引後年利7%で今日まで投資していたなら、なんと300億ドルに達している計算になる。

せっかちな投資家が年間10%の収益を上げたとしても、年に二度もポートフォリオを総入れ替えし、それぞれ3%の手数料をブローカーに払っているとすれば、その年の収益のなんと60%がブローカーに取られてしまうことになる。こんな愚行を避けるためにも、その年の収益とブローカーに支払った手数料を毎年毎年比べて無駄ではなかったかどうか細かく検討する必要がある。

忍耐力は運用の世界で本質的に必要なものである。一年から二年という短期では運用成績は技術より運に左右される可能性が高い。物理学におけるブラウン運動と同様に株価はランダムな要素に影響されやすい。投資家の本当の能力はこのような不確定の要素が相互に相殺されてくる3年から5年の期間になってはじめて現れる。

【覚書き|ブラウン運動=液体・気体・固体などに浮遊する微粒子が、不規則に運動する現象のこと】

忍耐強い投資は「複利の力」の持つ利点を活かし、暴落に巻き込まれる可能性を小さくしてくれる。しかもそれだけでなく、忍耐強い投資は短期的な手数料支出の増加を防ぐのにも役立つ。忍耐強い投資家は売買取引の数も少ないはずなので、不動産屋や証券会社に払う売買手数料の節約にもなる。投資家の元本からすれば3から6%の手数料は小さいものに映るにしても、年間の利息配当や売買益に比較すれば案外大きい。

年齢を問わず、投資家の性格は通常いわれる以上に運用成績を左右するものだ。仕事でもプライベートでもせっかちな若い人は投資成績を上げることにもせっかちである。人生において我慢強くなっている中高年は投資でも我慢強いことが多い。運用で成功する重要な資質は何かといえば、忍耐力だろう。

複利の最大の敵は相場の大暴落である。複利を使ってこつこつと一生かけて築いてきた資産もひとつの判断ミスで台無しになってしまう。投資家自身がこのような判断をしなかったとしても、子孫がそのような判断をする可能性は大きい。

人の年齢と忍耐力には面白い関係がある。長期的な運用成果を楽しむだけの時間的余裕のある若い投資家に限ってせっかちで、短期的な収益を目指したがる。投資成果に限らず、すべてを今すぐほしがる。このような投資家は自分が売買に加わっていないときにさえ、場合によっては一時間おきに株価をチェックしたりする。

中高年の投資家は、成果を上げるまでに多くの時間が残されていないのに、無限の時間があるかのように我慢強い運用をする人が多い。人生のたそがれに入っている人々にとって、このような運用は帰って不利益になることが多いにもかかわらず。

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