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マイケル・マスターズのプロフィール

【マイケル・マスターズ】米国の株式投資家。独立系ヘッジファンドのマーリン・ファンドの創業者。トレーダーの父の影響から幼いころに株式投資に興味を持つ。その後、医師になるためにテネシー大学に入学。幼いころにはじめた水泳短距離自由形で全米代表選手にまで選ばれる活躍をする。大学での投資学の講義受講を機に、医師になることを諦め、投資の世界へ進むことを決意する。大学卒業後は株式ブローカーとして営業回りをしながら自分の資金を運用し、高成績を叩き出しトレーダーとして独立を果たす。

市場でパニック状態が起きたときは常に、気が乗らないとしても積極的に買うべきです。一年たって株価が上昇し、マーケットに楽観論が戻ってきたら売るのです。つまり周囲の人たちとは逆のことが出来れば悪くないリターンを上げられるでしょう。

私たちはカタリスト(触媒。株価が変動するきっかけとなる情報・出来事・市場予測などのこと)を探すことに全神経を集中させています。それは単なる戦略の一部でなく、戦略そのものなのです。

自分のトレード哲学を書き出したノートは500ページを超えています。正直に言って、それは実に骨の折れる単純な作業でした。でも、その過程は売買手法の向上にとって非常に貴重なものです。いかなる投資家にとっても、トレード哲学を書き出すことは計り知れないほど価値ある行為であると私は信じています。

私たちには二つの使命があります。投資家のために稼ぐこと、そしてその資産を守ることです。全資産の40%程度をキャッシュのままにしておくことで、運用成績に安定がもたらされます。

私たちはこのビジネスを食料品店と同じように考えています。二つの方法からレバレッジの効果を得ることが出来ます。ひとつは、大きいポジションを取る。もうひとつは回転を早くさせることです。食料品店と同じように休みなく商品を仕入れ、売っていきます。もし売り場に悪くなりそうな肉があれば、安くして売り払ってしまいます。

誰かがあるポジションをうるさく勧めてくるとすれば、彼らがそのポジションを持っていて、それを手仕舞いたいときだけです。テレビのスイッチを入れて金融番組を見ると、誰かがある銘柄を買いだといっていれば、その人は自分が売りたい株を視聴者に買うように言っている可能性が大きいのです。ファンドマネジャーがテレビで買い推奨していた銘柄が、同じファンドマネジャーによってフロアに売り注文として出されているのを私は見たことがあります。

悲観的予測から発表前に株価が下がっていたとします。ところが予想外の高収益発表がありました。売り方は買いに戻さないといけないでしょうし、新規買いを欲する投資家もいるでしょう。すなわちまったく織り込まれていない事柄です。この種の状況では株価はとてつもない反応を見せる可能性を持ちます。

過去5年から10年間に起きたもうひとつの大きな変化は、保険会社や年金基金の株式投資に分配する資金量がかなり増えたことです。ヘッジファンド業界では、運用資金が10億ドルもあれば巨大ヘッジファンドです。しかし、何兆ドルもの資産を有する保険会社や年金基金に比べれば、鶴に足りない額なのです。

いかなる投資家にとっても、トレード哲学を書き出すことは計り知れないほど価値ある行為であると私は信じています。トレードのアイデアを文字にすることが自分の思考過程を明確にするのに役立ちます。自分の投資哲学を文字にするため、昔は週末によく図書館に通っていました。自分がどんなカタリストを探しているのか、どうしてそれらが株価に影響を与えると考えるのかを文字にしようとしていました。

ウォール街のすべての推奨は、自社の大口顧客や自分の会社自身がポジションを手仕舞う目的で行われているというシニカルな考えを持っている人は、おそらく儲けられるでしょう。まさにこのような戦略を使って儲けたことがある友人もいます。

相場の変動はランダムではないという前提に立つ私の考えが正しければ、それは利益を得るチャンスです。なぜならマーケットでは「価格変動はランダムである」という仮説に基づいてオプションの値付けがされているからです。

私が投資家の皆さんに語ることが出来る最も重要なアドバイスとは、計画を立てることです。なぜその株を買うのか、そのトレードに何を期待しているのかをきちんと理解できれば、多くのミスを避けることが出来ます。

ブラックとショールズの仮説が馬鹿げていると言っているのではありません。彼らはトレードをしておらず、単に理論の通る仮説を立てただけです。正直に言うと、私にはランダム・ウォークの理論に違和感がありました。なぜなら、彼らが使っていたのは高校で習う数学ばかりだったからです。私の全トレーディングの前提となる最も重要な部分はブラック・ショールズが無視した部分です。つまり確率分布の仮定です。

株価の動きが酔っ払いの千鳥足と呼ばれるものであるのなら、正規分布曲線を用いるのは適切なことでしょう。酔っ払いが狭い廊下を進もうとすれば、彼は前へ後ろへよろめきながら歩くだけです。このような酔っ払いの動きをランダム・ウォークとみなすには、以下の基準を満たさなければなりません。(1)前へ進むか後ろへ下がるかの可能性が同じ(2)前進と後退の距離がまったく同じ(3)前進か後退かのひとつの動きが時間的に同間隔で行われる。これらはかなり厳しい条件です。日々の株価はそんな酔っ払いの千鳥足の動きはしないと私は考えます。

私たちがテクニカル分析を利用するのは、自分たちがそれを重要だと考えるからではなく、ほかの人々が重要だと思っているからです。私たちは常に、マーケット参加者たちと逆のトレードが出来るところを探しています。その意味では、人々が売り買いしそうなテクニカルのポイントを知ることは有益です。

はじめの何年かは自分の口座での売買でかろうじて損益分岐点を上回る程度でした。その後、カタリスト(触媒、値動きするきっかけとなる出来事や材料)を重視するようになってからパフォーマンスが著しく改善し始めました。カタリストはほかの何にも勝る価値があるとわかりました。結果、株式の売買モデルは、ほぼ完全にカタリストに焦点を絞ることになりました。

先を読んでおけばだいたい稼ぐことができても、ことが起こることを待っていたのでは損をします。たとえば、ある会社が高収益を発表したにもかかわらず、そのニュースはすでに織り込まれていたために株価が下がったというケースを覚えています。これはよい教訓となりました。

カタリストとはある企業に対するマーケットの認識を変化させ、それによって株価変動が引き起こされる可能性を秘めた、ある出来事や来るべき事柄のことをさしています。大半のカタリストは繰り返し現れます。たとえば、企業収益は年に四回報告され、小売業者は同じ店の売上を月ごとに報告し、航空会社は座席利用率を月ごとに公表します。

成功したトレーダーの存在を知ったことがとても重要な出来事でした。トレードで稼いでいる人がいるなら、自分にもできるのではと思ったのです。また、水泳選手として高いレベルで競ってきたのだという自信が、同様にこの業界でも傑出できる可能性があるという自信を与えてくれました。

多くの理論的研究によって、予想外の高収益を発表した企業の株は、市場平均以上のパフォーマンスを見せる傾向があることが証明されていますが、それ以上は上がらないものです。予想外の高収益発表後に株を買うと、その株価の天井付近で買ったことにあとで気がつくことが多いでしょう。なぜなら、株価には予想外の収益がすでに織り込まれているからです。

私がまだ小さいころ、父は利食いの重要性を教えてくれました。それは収益はそれが確定されるまで本当の収益ではないということ。現在の売買戦略にも取り入れています。

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