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マイケル・ラウアーのプロフィール

【マイケル・ラウアー】大学でMBAを取得後、政府の情報機関などの職を経てオッペンハイマー証券入社。証券調査部に配属され多国籍企業とテクノロジー産業担当の証券アナリストとなる。その後、サイラス・J・ローレンスとキダー・ピーポディで証券アナリストとして働く。その間、機関投資家オールスター・アナリストに七年連続で選ばれる。その後ファンドを設立し、自ら陣頭指揮を執ってトレーディングを行っている。

15銘柄でポートフォリオを構成すれば、もっと多くの銘柄で構成されたポートフォリオの下で発生する数々のメリットのおよそ80%に浴することが可能です。重要なのは非凡なパフォーマンスを上げ、マーケット全体との連動性を低く保つという二つの目的を達するためには、あまりポートフォリオを分散させたくないということです。

投資銘柄を集中させることは、優れたパフォーマンスをあげるために絶対必要なことです。銘柄数が多いほど、パフォーマンスはマーケット全体のパフォーマンスに収束することになり、マネー・マネジャーとして生み出せる収益は限定されてしまいます。ダイバーシフィケーション(広範囲の銘柄を保有すること)をリスク管理の手法として推奨する人たちは、基本的に保有株に対する自らの無知を公言しているに過ぎません。

マイケル・ラウアーのファンドが有望株式を選び出す6つのステップ

  1. 投資するセクター(業種・業界・産業)を熟知し、さらに投資対象となる企業は上層部の人間と知り合いであること。
  2. 株価が少なくとも50%下落すること。その銘柄が50%下落したとしても、マーケット全体も50%下落していれば何の意味もない。
  3. バランスシート(貸借対照表)を見る。収益報告が悲惨でもあまり気にしないが、バランスシートについては妥協しない。
  4. その会社が自社株を購入しているか、その会社の上層部などのインサイダーによる買いが入っているかどうか確認する。会社か経営陣に買い支えられ、株価の下落リスクが抑えられることが多く、セーフティーネットになる。
  5. 非常に説得力のある割安さであるかどうか確認する。売上、キャッシュフロー、資産価値などを見てその「会社の本質的な価値」と株価を比較する。
  6. カタリスト(触媒となる出来事。公表される好材料・悪材料)を見極め、株価が動くタイミングを予測する。

私たちが注意しているのは機関投資家の保有率です。マイクロソフト株の95%は機関投資家が保有しているのです。フィデリティやその他のベンチマーク運用会社がその運用比率を下げたとき、誰が買いに向かうでしょう?機関投資家が売りに回ったとき、その重さに耐えかねる形で株価が下落するのは確実です。

アナリストからファンド・マネジャーになった人のほとんどは、確信を持って大きなポジションを建てることができず、失敗する人が多いですね。私が社の者によく言うのは、素晴らしい投資戦略を考案しても仕込む株数が100万以下、たとえば5万や10万ならば、そのトレーディングは我々にとっては失敗だ。

買い戦略の場合、ストップロスオーダーは使いません。知り抜いている銘柄で、本質的な価値を大きく割り込んだ株価となっている銘柄を買うわけですから、このリスクは管理できるを私たちは考えています。

ブラックマンデーの大暴落は金では買えない経験でした。テクニカルなどの外的要因でポートフォリオのコントロールが失われることもあるという事実を学んだのです。レバレッジを効かせたトレードに対する嫌悪感は、一生ついてまわるでしょう。私は大きなレバレッジをかけていたので、巨額の追加証拠金を請求されました。この経験はレバレッジの誘惑に関する価値ある教訓となりました。

通常私たちはすべてのポジションを一度に積み上げるわけではありません。ポジションを公開することで、最初の買いを仕掛けるとすぐにその銘柄が公になってしまい、思っていた株数を確保する暇がありません。他者の追随を許してしまうと、望んだ株価で望んだ株数を手に入れることが困難になります。

売りから入る戦略の場合は、近い将来、マーケットの期待にこたえられなくなる銘柄を探します。この場合の保有期間は最長でも二週間程度です。売り戦略でのリスクは理論的に無限となっていることから、弱気相場に関する議論がどんなに説得力を持っていようとも、必ずストップロスオーダーを使い、損失を限定します。

私たちが実行する基本戦略の四分の三は、有望銘柄をどれだけ割安に入手するかという戦略です。

確率をベースにした株価トレンドでの投資戦略では、平均的な成果しかもたらしません。また、予測の正しさがすべての戦略、期待レベルが高い銘柄を買うといった戦略では、先天的なリスクを抱え込むことになります。市場の需給ダイナミズムは戦略上絶好の非効率性を生み出すのです。必要なのはそのときの事実を常識を持って分析できる能力と、確信した事を行動に移せる勇気だけです。

ブラックマンデーの暴落中、実感がわかなかったですね。麻酔でもかけられているような、まるで幻覚を見ているような。暴落はマーケット全体を襲っていたわけで、私だけが大損しているという思いはありませんでした。歴史的なイベントに立ち会っているのだという誇りにも似た気持ちさえありました。

「12ヶ月以内に倍の株価レベルで」というのが私たちの標準的なターゲットです。その可能性がないと思う銘柄には興味がありません。通常私たちは、株価がまださらに20から30%は上昇すると考えている段階で手仕舞います。この時点で自問しなければならないのは、対リスク収益の面から見た、より有効な投資機会は他にないのかということです。

そのトレードが正しいのか間違っているのか、それを決めるのは株価であって、こうでなくてはならないという私の意見ではありません。マーケットの期待を裏切りながらも、私にとっては予想通りの業績が発表され、その上で株価が私の予想に反した動きになったらそのポジションは手仕舞います。

どのタイミングで株価が上昇するのかを予測するのが私たちの仕事です。経験から言って、時価総額が低ければ低いほど、弱気と悲観論がその銘柄を取り巻いていればいるほど、マーケットの見方は早く変わりやすく、株価は上昇に転じやすくなります。

買うから株価が上がる、上がるから買われるという循環です。私たちが売りに回るのは根拠のないウォール街の期待感が理由であって、その銘柄が会社としての質が劣っていると考えているわけではありません。証券投資ビジネスでの収益は、素晴らしい会社に投資することからではなく、株価の非効率性を突くことから生まれるのです。

ファンダメンタルズではなく、マーケットの見方によって企業の価値が決定される。とくにテクノロジー産業においてファンダメンタルズは短命なものなのです。これはマイクロソフトについても、現在のインターネット現象についてもそうだと思います。皮肉なのはほとんど例外なく、この産業を牽引すべき次世代のテクノロジーは結果として過剰な資金を呼び込むこととなり、一方でこの産業への投資を危険なものにしているという点です。

私たちの目的は、マーケットの状況にかかわらず収益を上げることです。マーケットに連動するインデックスファンドのようなポートフォリオは避けなければなりません。投資銘柄の限定はこの目的を達成するために不可欠なのです。

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