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北浜流一郎のプロフィール

【北浜流一郎、きたはま・りゅういちろう】日本の株式アドバイザー。夕刊フジ、日本証券新聞、投資レーダー、マネージャパン、マネープラス、日経マネーなどにコラムを掲載し、株式評論家として120冊以上の著作を出版している人物。また、ラジオNIKKEIで投資に関する番組ファイナンシャルBOXを受け持っている。投資家育成のため証券スクール・オブ・ビジネスを開催している。ブログやメルマガでも活発に情報発信を行っている。

株式投資では、いろいろ自分を納得させたり、誤魔化したりするのに適した理由がいくらでもあります。それを補強してくれる指標も数えきれないほどあります。しかしそれらはあくまでも理屈です。投資理論やチャートの複雑な読みなどにどんなに詳しく強くても、実践が伴わなければ何の意味もありません。株価が暴落し、株価が下がっても買いのチャンスを探す姿勢がない限り、株式投資はうまくいかないのです。

戦後最悪の不況期にあるわけですが、全部の企業が苦境に陥っているわけではありません。荒波をちゃんと乗り切っている企業もあり、そこには必ず独自の経営ノウハウがあることを忘れるべきではありません。それを持つ企業は強い企業であり、株も強い株になります。

要するに株価を決定するのは(1)企業収益の成長率(2)割引率の二つです。割引率は長期金利+リスクプレミアムになり、市場ムードが冷えているときはリスクプレミアが高くなり、市場ムードが明るくなるとそれは低くなります。実際の闘志では、まず長期金利に対しての利益の成長率が問われます。成長率が割引率よりも低いなら、投資する魅力はないことになります。国債などの長期債券に投資した方が有利になるからです。

ナンバーワン主義者の社長を買って株価も上昇。日本電産の永守重信社長はナンバーワン主義者。製品については世界一の品質でなければならないし、セールス力、マーケティング力もどこにも負けてはならない。市場シェアも2位、3位などに決して甘んじてはならないと信じて疑わない人物であることに好感が持てました。実際株価は順調に上がり続けました。

技術力のある企業に投資するのがセオリー。技術と言えば、機械の部品などを製造が思い浮かびますが、技術はそれだけに限りません。料理や配送、販売、サービスなどにも独自の技術があり、それらが優れていなければこの大混迷の時代を生き抜くのは無理です。当然株式市場でもこの点に目を向けなければならないのですが、残念ながら投資家の我々から見た場合、技術の評価は容易ではありません。そこで実際の投資では、企業が持つ技術力が時代にマッチする形で生かされているかどうかを判断する方法として「業績」に目を向けることになります。

業績の予測、投資の判断する場合、企業が発表した業績予測や会社四季報、会社情報などに掲載されている数値で十分です。(1)売上(2)営業利益(3)経常利益(4)利益(5)一株あたり利益の5つの数字が今季増加見込みなら有望です。株式投資とは単純に表現するなら、儲けて増やす企業とともに歩くこと。その実行には、なにはともあれファンダメンタルズのチェックが不可欠です。

テルモ株も私がことあるごとに推奨してきた銘柄です。この株を推奨したのは、この会社が使い捨て医療機器の首位メーカーである点にありました。たとえば注射器です。一度使用したら廃棄してしまいます。これは漠然と見ていると、ごく普通のこと、株価に影響があるように見えないかもしれません。注射器は使用するごとに取り替えるのです。ということは、次々と需要があることを意味しています。製品の回転率が高く、マーケティング力が高いとなると、まさに鬼に金棒であり、株式市場はそれを見逃しません。その証拠にテルモ株は順調に上がり続けました。

大事なのは本業です。われわれ個人でも、本業第一のはずです。多くの企業がリストラに熱心で、50歳以上の人間は不要などと言い出している時代だけに、本業での収益確保力がモノを言います。本業が駄目なら、他はもっとダメになってしまいます。企業も同じであり、本業が駄目では収益を伸ばせず、株も買えません。

経験年数が豊富でも、やり方、タイミングが狂ってしまえば損するのが株なのです。ここは株式投資で非常に大事なところで、経験年数が長いのになかなか儲からないという場合は、あれこれ考え迷っていないで、あっさりと原点に帰ること。

この不況下、増収増益状態にあるのは、わかりやすく表現するなら、それらの企業の根幹がしっかりし、しぶとい経営をしているからになります。日本経済は破滅寸前でも、自分の会社はなんとしても生き残る。会社をこれまで支えてきた技術、販売網などをしっかりと守り、立て直すことで不況知らずの経営を続けてきたのです。大事な資金はそんな企業に託すべきで、よく内容のわからない外国の通貨や債券、株などに投じるべきではありません

異常な投資環境にあっても、株価の変動要因である「収益還元モデル」は生き続けています。ユニ・チャームや伊藤園、日本電産などの株価が上がり続けたのは、企業収益の成長率がプラスであり、しかも割引率以上であるところにあります。この条件を満たしていない銘柄も上がることはあります。しかしそれは読みにくいのです。読みにくいということは投資しにくいということ。反対に条件を満たしていれば読みやすくなります。

注目してほしいのは「徹底的に下げたところで買え」とはいっていないことです。「買い候補銘柄を探せ」といっているのです。底の底はなかなか買えません。そこまですることはありません。買い候補銘柄を探す姿勢が大事なのです。それがあれば底値から回復に向かい始めた時、他人よりも早く出動できるからです。

大事なのはその企業が製造販売している製品が売れているかどうかなのです。もしくは今後売れるかどうか。これが最も大事なのであり、この条件を満たさない株は上がりません。

配当は簡単には増えず、通常は現状維持です。たまに増えることもあり、それはもちろん好材料ですが、株価への影響力はほかの数値が増えるほどではありません。では、配当が減ったらどうなるか。これは株価に響き、下げる確率が高くなります。それゆえ配当も増加する方が望ましいが、現状維持で十分、減ればマズイということになります。

それにしても環境悪化の中で、なぜ着実に上がり続ける株があるのか。環境が悪化しても経営努力によって収益を上げ続けている企業があります。そんな企業の株は上がるのです。これは単純すぎる理由のように見えるかもしれません。しかし株価は、企業の未来の利益を先取って動いています。これは「収益還元モデル」と呼ばれる株価の変動原則であり、株式投資をする際は常に頭の片隅に置いておきたいものです。

株式投資とは煎じ詰めると企業の価値を買う行為です。それが将来縮小するなら、そんな企業の発展は見込めないとして資金は逃げてしまいますので株価は下がります。株価はこの原理が動くのを知るのに、最も役に立つのが一株益になります。あまりに単純すぎる数字のため、つい軽視されてしまいますが、有望銘柄を探すにはまずこの数値をチェックすることです。

私が雑誌や新聞、講演会などで繰り返し推奨し続けている銘柄にユニ・チャームがあります。いまは景気が低迷しているのです。でも、紙オムツを使い始めたら、少々景気が悪いからと言って、消費をやめられるでしょうか?そんなことはできません。ユニ・チャームは紙オムツのほかに生理用品でも首位です。この商品にしても、女性たちは月に一度は数日使用します。ユニ・チャームはこんな製品を販売しているのですから、業績が悪かろうはずがありません。

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