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リチャード・ワイコフのプロフィール

【リチャード・ワイコフ】米国の株式トレーダー、投資コンサルタント、投資ジャーナリスト。マガジン・オブ・ウォールストリート誌の創刊者・編集者。ダウやジェシー・リバモアなどと同時代を生き、独自の投資システムを確立。テクニカル分析の先駆者のひとり。投資で活躍しながらも、コンサルティングや啓蒙活動を行い多くのトレーダーに影響を与えた人物。著書はトレーダーたちに今なお読まれ続けトレードの古典として評価が高い。

あれこれの株に手を出したくなるものだが、そうした誘惑を抑えられるように修練を積むべきだ。それができるようになって、1種類か2種類、せいぜい3種類までの銘柄に絞れるようになったとすれば、富をなすチャンスが大きく広がる。この方法は、少数のきわめて賢いトレーダーがこれまで試みて、裏切られることのなかった方法なのだ。3種類以下の銘柄に焦点を絞ることで、どんな小さな動きも熟知することができるようになり、ほんのわずかな変化が持つ意味も読み取れるようになる。

小口トレーダーには、機関投資家よりもはっきりと有利な点がいくつかある。機関投資家は普通大きなポジションを取っているので、ある特定の価格で一気に売り抜けることができない。この場合、時には自分が売りたい枚数に見合った需要がなくてかなり利益が目減りしてしまうこともある。小口トレーダーはほとんど売ると決めたときの時価に近い価格で売ると見込める。

昨年の二月、シカゴやそのほかの場所で銀行がばたばたと倒産し始めた。やがて相場がパニックになり、安く株を買えるチャンスが訪れそうだった。私はニューヨークタイムズを手にとって、まだ配当を行っている30から40ほどの銘柄に印をつけた。この長い恐慌の間に、配当を完全にストップすることなく存続している会社ならば、買うだけの価値があると私は考えた。こうして私は、株価が回復する大きな可能性を持ったしっかりした銘柄を選び出した。

株価を押し上げようとする力は徐々に尽きていく。動きは鈍り、ストップし、そして下げ始める。下げの圧力は、買い手によって支えられる力が上回るようになるまで増え続ける。買い手が徐々に優位になるにつれて回復の基礎が整えられる。

私は誰にも相談しなかった。アドバイス業者や銀行や銀行家、ブローカーや得意先係からの指示に従うこともなかった。ただ常識と少しばかりの勇気を使っただけだった。地震(株式市場の暴落・パニック)が起きている最中に株をつかみ取ろうとするには、勇気を持たなければならない。

自分で長期投資化と名乗るタイプもいる。このタイプはほとんどの場合、上手な買い方は心得ているが、売るのはへたくそである。

これまで受けた大損害を全部思い出してみてほしい。そして、相場の風向きが不利になったときに、小額の損害を受け入れるだけの賢さがあれば、そのすべてが一つの例外もなく、避けられたはずだということを肝に銘じてほしい。

ストップロスオーダーを置くと、十中八九引っかかってしまうと嘆く人は多い。それにははっきりした理由がある。まず置くタイミングが悪い。また、価格設定が間違っている。高騰したときに買って、押したときに売ることが多すぎるのだ。当然高騰すれば反落があり、押せば反発があるのだが、この二次的な動きにストップが引っかかるわけである。

かつて、ある大物相場師が「相場を相手にして勝てる者はいない」と言ったが、それは自分の限界について語っていただけのことである。大勢が相場に勝ってきたし、勝てるし、これからも勝ち続けるだろう。勝利の度合いや回数は人により異なる。

最短時間で最大の利益を生み出しそうな銘柄を選ぶときは、上昇や下落を推進する力をなんらかの仕方で計算しなくてはならない。それと同時に、株が一定コースを通って目標に向かうときにぶつかりそうな抵抗力についても見通しを立てておく必要がある。

需要と供給の法則はティッカーテープ上の株価と出来高を通して目に見えるようになるのだが、そうした有様を時間単位、日単位、週単位で観察する権利は誰にも等しく与えられていることを、小口取引者はたいてい理解できていない。だが、そうした動きをずっと観察しながら記録をつけ、それを相互に比較して一定の仕方で解釈するなら、特定の銘柄を大量に商う個人やグループが持っている情報と実質的に同じものを手に入れることができるのだ。

株式市場でお金を稼ごうと思ったら、キーンやパットンやリバモアやカットンのほか、数え切れないほどの大小の有名相場師が忠告しているように、損切りをしなくてはいけない。科学的にリスクを限定することなく株式トレードするのは、ベルトもサスペンダーもなしにズボンを穿くようなものである。

ウォール街の情報通は一致して、投機の科学について正しい知識を持たずに相場に入ってくる人のうち、だいたい95%はお金を失うことになると考えている。

大衆は普通、集団心理に基づいて行動する。大衆が株を買うのは、他の皆が買っているからであり、相場が下がりそうだからだ。株価が下落に転じると、すべてが破綻すると思い込む群衆の本能に次第に強く染まるようになり、売れるうちに売ってしまわねばと言う感情のとりこになる。そんなふうにして、安くなった水準で株を処分したあとで、ひょっとすると、ついでに空売りもしてみようという気分になることがあるかもしれない。

株式相場におけるこれまでの偉大な成功例は、ヘッド・アンド・ショルダーズ(三尊)とかギャップとか半値押しとかダブルボトムとかの、有効と考えられているパターンをうまく使うと言うアイデアから生まれたものではない。私はそうそうたる相場師たちと肩を並べて同じティッカーを見てきたのだが、彼らの中に安易に相場で儲けようとする連中が夢中になっているおかしなアイデアを使うものなど一人もいなかった。トレードで成功するための唯一の秘訣は自分の判断力を使えるようになる必要があるということ。

経済記事を全部読んで、その影響を測ろうとしても何の役にも立たない。相場は悪いニュースで上げることも、良いニュースで下げることもある。測りようがないではないか。株式相場を完全に理解できていれば、わずかな資金で利益を上げることができる。相場が理解できていなかったせいで、何百万ドルが消えてしまうことも良くあった。

見込まれる利益がリスクの数倍はなければ投機的取引を行うべきではない。そして取引の時にはリスクを限定しなさい。リスクに気づいていない者だけが、やり方も学ばずに株式投機を行って自分の資金を危険にさらす。株式市場を競馬と同じように考える者は、本物の資産作りの最高の機会を見逃している。

アメリカ人は聡明だと言われている。たしかに多くの場合がそうだろう。だが、話が株式投機のことになると状況が一変する。ウォール街では普通と違う常識が働くと信じているのだ。お金があってもビジネスの知識を持たない者は、株式相場に近寄るべきではない。

どんなチャートが一番良いかについて果てしない議論が続いている。どんな場合にも当てはまる結論はこうだ。相場で最高に稼がせてくれるチャートを使うべきだ。もし複数のチャートを併用して一種類のときよりも良い成果を上げているのなら、手間に比べてより大きな利益が得られるチャートに従うのが良い。チャートの種類よりも、チャートをどう解釈するかが肝心だ。

どうしてそんなに配当のことを気にかけるのか。相場の逆の側についてしまったら、5年分の配当を5時間で失うこともあるというのに。大勢と共に動くのが科学的なこともある。大勢の逆を行くのが科学的なこともある。肝心なのは正しく判断することだ。

株式市場で「専門家」というのは、安値で非常に割安に買えるときから、一年近くたつまで動かない人物である。あるいは、その一年の間の押し目を見逃してしまう人物である。「専門家」が確信を持てるようになるまでに、目端の利く買い手なら20から70ポイントの利益を手にしていることだろう。そのころになってやっと「専門家」も、お客に買いを勧めても大丈夫だと思うようになる。

株式市場は、株価の変動から得られる利益によって、考えうるほとんどの職業分野の中で最高の可能性を与えてくれる。それだけでなく、株式トレードのビジネスは空いている時間に学ぶことができるし、わずかな元手ではじめることもできる。本に書かれている大物トレーダーはたいがい非常に小さい取引から出発している。損失よりも利益が多くなるようになればいいのだ。それができるようになるまでは、本物のお金を動かすべきではない。

転がる株は茂みで動かない株の倍の価値がある。一発屋は時々大金を稼ぐが、それが手元に残ることはまずない。ウォール街で一番必要な道具は耳栓である。独りで歩くものの足は速い。

有力証券会社の信用取引係りがこう言った。「いったいなにをもとにして株式トレードをしているのか理解しがたい客がいる。彼らはしっかりした理由もなく買う。ただ大勢と一緒に相場にいたいという欲求のとりこになっているとしか思えない」

空売りのことは一切考えない人がいる。空売りを考えると怖くなるという人もいる。また、空売りはなんとなくフェアでなく、不正だとさえ信じる人もいる。これらの奇妙な態度は、間違いなく、情報不足や偏見や勉強不足から生まれたものである。株の経験が浅い多くの人は、空売りについて正確に理解していない。その見方は歪んでおり、間違っている。もし、自分は空売りができないと考えているのなら、トレードはやめたほうがいい。

株式市場の嘘には三つの種類がある。普通の嘘と、ひどい嘘、そして統計データである。私たちにとってデータ集は無用の長物なのだ。普通ウォール街では投機や投資で株を買おうとするとき、その準備のために損益計算書や貸借対照表など会社の財務データを調べる。本当に必要があるのは数ヵ月後の収益である。それはデータ集を見ても欠いてないが、ティッカーテープの上ではそれを捜すことができる。

空売りをしようとしないトレーダーは、交通規制がはっきりと「右側通行」と定めているのに、どうしても左側通行をやめないドライバーのようなものである。ポジションのとり方が間違っているのだから、いずれ破滅する。

一番注意すべきときは、ちょっとした勝利を収めたときである。大部分の損失の根底には相場に対する無知がある。

私が考えるトレードのプロというのは、大半のケースで、スイングの天井と底をかなり正確に見極められる者である。まだ完了していない強気相場の一時的下げに過ぎない押しの局面で売りを仕掛けるのはプロとはいえない。またその後の高等の高値で買い戻してひどい目にあうようではプロとはいえない。

相場の変動そのものから金融界や実業界の有名な実力者が10人がかりで行った相場判断を、質的にしのぐような指針が得られるというのに、どうして、貸借対照表や本質的価値や収益力や事業見通しやニュース記事を調べたり、先行きについてのゴシップやうわさや秘密情報を集めようとしたりするのだろうか。

以前ジェシー・リバモアと話したときに聞いた話だが、彼は最初、闇ブローカーを相手に株取引を行った。こうしたスタートには非常に良い点があった。闇ブローカーは2ポイントまでの値下がりしか認めないので、それが一種の安全弁の役割をしたというのだ。彼が取引に乗り出すのは、株価が思ったのとは逆に2ポイント動く前に利益を上げられると確信できるときだけだった。

どうすれば最良の銘柄が選べるのか。会社の収益を計算してみても無駄である。というのも株価操作の手が入って、そうした見込み額の価値など無視されてしまうことがあるからだ。インサイド情報を分析してみても役に立たない。というのも、普通、一番強気な情報を流すインサイダーは、一番たくさんの株を抱え込んだ者だからである。また、貸借対照表や帳簿価格を調べてみても、株が上下どちらに何ポイント動きそうかということは見えてこない。

株式トレードを本職にするメリットをいくつか挙げれば、次のようなものがある。まず、自分を磨いて、的確な判断力を少なくとも幾分か身につけたあとでなら、他人に依存する必要がなくなる。たとえ小口のトレーダーであっても、一匹狼という点では大口トレーダーと変わるところはない。事務所も、設備も、従業員も、お客も必要としない。勤務時間もない。毎日とか毎週とか毎月とか決めて働く必要もない。

やり方さえ心得ていれば株式トレードほど良いビジネスはない。科学的な手順に従って行えば、株式投資は有益で立派なサイドビジネスである。それはギャンブルではない。知的な予測力が必要となるのである。株式市場のことがわかっていると考える者はたいてい自分自身の最大の敵となる。おおかた単にロバのような耳で秘密情報を集めることができるということに過ぎないからである。

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