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宿澤広朗のプロフィール

【宿澤広朗 しゅくざわ・ひろあき】日本の銀行家、ラグビー選手、ラグビー日本代表監督。1950年9月、東京生まれ。元ラグビー選手、ラグビー日本代表監督。その一方で三井住友銀行取締役専務執行役員コーポレートアドバイザリー本部長。
高校時代にラグビーを始める。早稲田大学政治経済学部2年生でラグビー日本代表に選ばれる。
大学卒業後、住友銀行に入行後、新橋支店を経てロンドン支店で為替ディーリングを行う。資金為替部上席部長代理などを経て49歳の若さで執行役員(市場営業統括部長)に抜擢される。常務執行役員大阪本店営業本部長、取締役専務執行役員コーポレートアドバイザリー本部長に就任。ラグビーでは日本代表監督に就任 し、ワールドカップでの日本唯一の勝利を上げ退任。早稲田大学監督となり、日本代表強化委員長・専務理事に就任する。
2006年6月17日、心筋梗塞のため逝去。享年55歳。

為替ディーラーに求められる資質は果敢かつ慎重である事。慎重さは経験で学べるが、果敢さの基である『強気』は、元来弱気な人が取得するのは大変難しい。リスクをとれる強気な人材は数十人に1人ぐらい。その強気な人材を発掘することが私の部長としての仕事だ。

取材で『善戦したい』という発言をすると、選手は『善戦程度か』と思ってしまう。だから『絶対勝つ』と言うが、それにはリスクもある。でも『善戦 したい』では絶対勝てない。勝つためにどうしたらいいかを考え、そういう監督を信用してくれる選手達も勝つつもりでやる訳である。だから、自分がやると決 めたらやる、というのは選手や子供達に対するメッセージである。

ロンドン駐在時代に強く意識したのはチェース・マンハッタンなどだし、初めて支店長になった時は他の都銀だった。いつもライバルに勝つために全力を注いだ。

決断の正しさを求められるのは当たり前の話で、要は正しい決断をいかに速く行動に移せるかである。決断の正しさと同じぐらいスピードは重要。数年 前に『選択と集中』が流行ったが、他社と同じ事をやっているのでは本当の戦略とはいえない。他人と違うオリジナルのアイデアを大胆に実行するのが戦略であ る。

『絶対に勝て』とか『死ぬ気で頑張れ』とかいうのは比較的優しい。そのような言葉で選手の気力を向上させることも容易な場合がある、しかし、本当に必要なことは絶対に勝てということより『どうやって』勝つのかを考えて指導することであり、ガンバレというなら『どこで』『どのように』『具体的に』かつ『理論的に』頑張るのか指導することではないだろうか?

日本人は組織で動いたほうが、社員の力を発揮できるのではないか。

親の仕事での地位というのも相当意識していて、社会的に有用な事をしているんじゃないかと子供が感じると、親を一目置いて見るようになる。そうなると子供は、『こういう事は違うんじゃないか』という事を余りやらなくなるのでは。

重要なポイントは決して部下と競わない事。どの組織にも自分より優秀な人材はいる。彼らと張り合っては駄目だ。だが、これは案外難しい。私は優秀な人材が能力を発揮できる環境づくりに専念している。

大体、欠点の方に目が向いてしまいがちだが、それを直そうとするのは相当なエネルギーがいる割に、余り成果がない。いい所を伸ばしてやった方が、総体的に良くなる。

誰かの真似ではなくて、オリジナルの戦略である事も大切。大胆に決めるという事は、一方では何かを捨てなくてはいけない。あれもこれもと求めないで、一方を思い切って捨てるくらい大胆でないと戦えない。それが本当の戦略。

いつも背伸びして、手を目いっぱい挙げ、その指先が届くかどうかのレベルにチャレンジする事だ。辛いけど、そうすれば自身が磨かれる、成長できる。

私が入行した当時、何でもこなせる人材が有能とされたが、経営を取り巻く環境が変わった。いまは専門性を持つ人材が重要になった。社員も『これをやりたい』と主張するより『これで専門性を高めたい』という意識改革が必要だ。けれども、スペシャリストも基本的な知識は不可欠。銀行業務に関する基礎知識があって初めて、ディーラーの専門性が生かせる。

なんでストレスがあるかというと、負けてしまうから、仕事がうまくいかないからである。で、勝つためには、相当緻密に考えて、情報を集めて、戦略を伝達して実行させる必要が出てくる。

『私はサラリーマンが嫌だ』という人は多い。その理由は疲れる割に自分の存在感が薄いことだろう。サラリーマンの醍醐味は『組織の長として自分の思うように組織を動かせる』事に尽きる。それを経験せずにサラリーマンを論ずることはできない。

私たちの取引は住友銀行の格付けや設備、信用があって初めて成立する。

会社員にとって『自分がやりたい事』と『人事や周囲の人たちがやらせたい事』は往々にして違う。仮に違っても、それはそれでチャンスだと思う。

英国のラグビー界では才能のある選手に10歳ぐらいから目を付けて英才教育を施し、育った人材は年齢に関係なく最初からリーダーとして抜てきする。

高給が欲しい人は辞めてもらって構わない。穴を埋める人材は組織の中でもどんどん育つ。痛くはない。能力さえ示せばリーダーシップを発揮できる仕組みは、高い報酬以上のインセンティブになる。

学生は勉強が日常的な事で、それ以外のスポーツなり、芸術なりの非日常的なものを小さい頃からずっと持っている、それが重要なことだと思う。スポーツでも、音楽でも、美術でもいい。その子によって興味を示すものがある。親がこれをやれって決めちゃうのはいけない。色々な事をやらせてみて、本人がこれをやりたいっていうのが出てくればいいのではないか。

どれだけ組織が大きくなっても、内部に競争がなければ外部のライバルに勝てない。

監督をやった頃は、銀行の了解を得なければならなかった。2年なり3年なりやらせてくれと。今は役員だから、仕事に影響がなければ報告をしておけばいい。銀行が必要ないと言えば、ラグビーに賭ける覚悟はある。ただ、両方やっていないと、価値がないんじゃないかと思う。

家族でも夫婦でも職場でもそうなんですが、ユーモアのセンスを共有できることはとても大切だと思う。偉そうな事を言うよりも、ユーモアを交わせる方がうまくやれる。仕事でも、信頼できる人とはユーモアのセンスを共有できるし、そういうセンスが合えば大事な仕事もうまくいく。

僕のところにもヘッドハンティングが来る。一度、どんな条件を提示されるのか聞いてみたいと思って会ったけど、年収が4倍に増え、ラグビーに対する活動も全面的に保証してくれるんだって。

そのボールを取る人間が、良いタイミングで走り、良いポジションに位置する事は、誰にでも出来る事ではなく、それは練習によってのみ、なし遂げられるのである。たったあの一度の場面のために、1年間練習したと言っても決して過言ではあるまい。

私が実際に早稲田でキャプテンをやった経験から言えば、ラグビーのキャプテンは、プレーが続く80分間はとにかく決断の連続である。途切れることなく決断しつづけなくてはいけない。判断し決断することの繰り返し。

データには必ず誤差がある。いくら試合のビデオをみても、日本人とやったらどうなるかは分からない。できるだけ自分の目で確かめるべき。

英国の4カ国、それから仏、NZ、豪、南ア、この8カ国だけがIRB(国際ラグビー評議会)の正メンバー国。その8カ国に勝つのが日本の夢だった。どれだけ価値があるか というと、本場の名門の国に勝ったという事。今はもうそういうの、少し薄れてきちゃったけれども、当時としては歴史的な事だったのは確か。

お約束通り勝ちました。
ね。だから言ったでしょ。しっかり守れば、勝てるって。
【覚書き|スコットランドラグビー代表との試合後の発言。試合前に日本代表はスコットランドに絶対に勝てないと前評判を受けていた】

仕事とラグビーはオンとオフの関係。ラグビーから学んだのは情報、戦略、戦術の重要性だ。オリジナリティーとトレード・オフ(何を選択して、何を切り捨てるか)はスポーツの戦略決定にとどまらず、ビジネスプランや自分の進路を考える際にも重要なファクターである。

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